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いざ、フジヤマ。/NIPPON GENKI PROJECT 2021/世界遺産ランウェイ in 富士山/World heritage Runway in Mt. Fuji/Produced by KANSAI YAMAMOTO, Inc.いざ、フジヤマ。/NIPPON GENKI PROJECT 2021/世界遺産ランウェイ in 富士山/World heritage Runway in Mt. Fuji/Produced by KANSAI YAMAMOTO, Inc.

DESIGNERS

ファッションは人々を元気にする
ものであると伝えたい。

生前、山本寛斎は、ファッションを“人の心の奥底にある祭り心に火を付けるもの“と表現していました。祭り心とは、生きたい!!愛されたい!!表現したい!!モテたい!!など、人が生きていくうえで、とても根源的な感情のことです。わたしたちは、纏う服によって前向きな気持ちになったり、なにかをメッセージしたり、世界と繋がったりしています。時代とともに装いのかたちは変わっていきますが、どんなときも、ファッションは人々を元気にするものであると伝えたい。そんな思いに共鳴した日本のファッションブランド、デザイナーが集結し、日本元気プロジェクトのために製作した作品をFASHION MOVIEで発表します。日本が世界に誇る全国各地の伝統技術や地場の素材を用いた作品や、既成概念にとらわれず、様々なアプローチでファッションの在り方を問いかけた作品など、エネルギー溢れる映像を通じて、皆さんの“祭り心”に火をつけます。
また、ランウェイには国内外のデザイナー、クリエイターを志す学生の皆さんから集まった作品の中から、参加デザイナーによって選出された作品も登場。DOCUMENT MOVIEでは、それぞれの作品に込めた思いやファッション業界を取り巻く環境、コロナ禍における新たなクリエーションについてなど、参加デザイナーと学生の対談を通してファッションの未来を考えます。

COLLECTION

01.

ANTI

山崎 良太 - Ryota Yamazaki

日本の伝統産業や職人をリスペクトし、すぐに過ぎ去ってしまう流行や大量消費システムに向けてのアンチテーゼを掲げ、一つの作品にとことん向き合い時間をかける。絵を描く様に生地や装飾を重ねつける手法で制作した作品は、身につけることでより力が湧くように、そして今回のランウェイでの表現が、様々な人達に勇気や元気を与える事が出来ればと思います。
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02.

HEMU

小口 大輔 - Daisuke Oguchi
瀬戸川 裕太 - Yuta Setogawa

今作は富士吉田市の地場産業の端材を用いたアップサイクリング作品を制作。実際に現地へ行き感じた土着的なパワーと、富士山の形成された歴史やプロセスからメンズ、ウィメンズウェアへ落とし込んだ。私たちにとってサスティナブルであることは、いわゆるエシカルなイメージでは無く、エネルギーのあるファッションをイメージしている。
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03.

KANSAI YAMAMOTO

高谷 健太 - Quenta Takaya

「コロナ禍で物理的・精神的に分断された様々な事象をもう一度繋ぎ合わせたい」という思いから、1,000ピースにした江戸末期〜昭和初期の着物地を縫い合わせた作品。それらに、病や禍を「はね=(羽根)」のけるという意を含む羽子板(伝統工芸)を用いたバッグをコーディネート。開催地 富士吉田市の先染織物を用いた作品では、江戸の「粋」とされた「羽裏」※を大胆にデザイン。
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04.

KORI-SHOW PROJECT

山口 壮大 - Souta Yamaguchi

安土桃山時代~江戸時代に用いられていた、着物に中綿を含む”衣服”と”寝具”の中間型”夜着(YOGI)”を、富士伝説の一つ、”天の羽衣”に見立て、“夢の世界=天の世界”に現れる”天女”を表現します。
今回製作した”YOGI”は、オーガニックコットンと絹が心地良い縮緬生地を、着物と同様の形状に和裁で仕立て、創業112年の老舗染工場、内田染工場で1点ずつ吹き付け染めを施しました。天にも昇る、心地良い夢へと誘う”YOGI”を纏った天女の舞姿に、穏やかな世界への祈りを込めたいです。
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05.

Masaya Kushino

串野 真也 - Masaya Kushino

精霊のように、あるいは神の存在のように、光り輝く希望を想像しながらデザインしました。使用した西陣織は黄金の湖から波紋が広がるような美しい畝りが表現されています。作品を見ていただいた方に勇気と元気が波紋のように広がっていく事を願っています。
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SUPERIOR WORKS

01.

Origami chair

Hanju Park

London College of fashion, University Arts London

バイク乗りのライダースジャケットをコンセプトに、裁断面に沿って折りたたむと衣服から椅子へと変化する作品。折り紙でつくる椅子の型紙を用いて制作された衣服は、2Dの型紙の形状を損なうことなく3Dへと変換される。こうした実験を通して人体の多次元的な捉え方や、さまざまな生地やパターン技術の研究を行った。

02.

Slow life

井上 碧海 - Aomi Inoue

文化服装学院

「人生をゆっくり楽しむ」「のんびり過ごす」という意味があるSlow lifeという言葉と、西加奈子さんが著した「白いしるし」を読んで画家の生活や世界観からインスピレーションを得たものを掛け合わせて制作。トップスや小物などはお家でリラックスして過ごせるようにニットやスウェット生地を用いて、逆にスカートではこういうものを描きたいなどとイメージが頭の中で膨らんで複雑に絡み合う様を表している。全体を通して「人生を思うままに自分のペースでゆっくり過ごす」という考え方を表現した。

03.

INFINITE

稲垣 美里 - Miri Inagaki

名古屋ファッション専門学校

永遠に解けない謎、無限の可能性、そんな宇宙からインスピレーションを受け制作。無限がテーマのため、素材、色、形、大きさに決まりを作らず自由に装飾しました。ギャザーを寄せたものやメリヤス編みやフリーレースシートしたものをメッシュ素材で作った土台のワンピースに装飾しました。ボリュームのあるシルエットで、無限に広がる宇宙の大きさを表現しています。
NAGOYA FASHION COLLEGE FASHION FESTIVAL 2021
奨励賞・オーディエンス賞 受賞作品

04.

Wrapping Jackets

糸長 俊樹 - Toshiki Itonaga

エスモードジャポン

作品のテーマは「The cute wraps around the world」。シンプルなジャケットの上から服をまるごとレースで梱包するイメージで作成したセットアップです。裾はスカラップの始末をすることで繊細さを出し、レースの上に飾りレースを重ねることでより服に立体感を持たせました。

05.

ニ入四行論

市川 舞桜 - Mao Ichikawa

大阪文化服装学院

SNS時代を生きる「さとり世代」は大きな夢や欲がなく、無駄な努力をしないというのが特徴です。そんなさとり世代にむけ、努力することを思い出させるというだるまからインスピレーションを受け製作しました。

旭化成・中国未来の星 デザインイノベーション大賞

06.

5G

于季琦 - Yu Jiqi

プロフィール
河北省保定市出身。中華女子学院芸術学院卒業。
主な受賞歴:
2017年 第十二回「乔丹杯」運動服デザインコンテスト全国優秀賞
2019年 中華女子学院芸術学院卒業制作優秀賞
2019年 中国国際大学生ファッションウィークマーケティング賞
2019年 旭化成・中国未来の星デザインイノベーション大賞
5Gのハイテク時代にインスピレーションを得て、都市に暮らす若者の健康的な生活をベースにデザイン。カジュアルにスポーツの要素を組み合わせ、快適さと機能性によって再定義される新しいエレガントな実用性を打ち出している。